恋愛で迷っていると、誰かに話したくなることがあります。
一人で考えていると、同じ場面を何度も思い返してしまう。でも友達に話せば「もうやめた方がいい」と言われそうだし、職場の人には知られたくない。そもそも、身近な人には話しづらい……。
大人の恋愛では、悩みを誰かに相談しようとしても、悩みそのものより
「これを誰に話せばいいんだろう」
というところで立ちすくむこともあります。
片思い、元彼への未練、復縁、職場の人への気持ち。周囲に説明しにくい事情があるほど、近い人にはかえって話しにくくなるものですね。
そんなときは、相談相手を探す前に一つ考えてみます。
私は、話したあとにどうなっていたいのだろう。
ただ聞いてもらって少し楽になりたいのか。率直な意見がほしいのか。それとも、これからどうするかを一緒に整理したいのか。
同じ恋愛相談でも、求めているものが違えば、適した相談相手も変わってきます。
まず「答えがほしいのか、聞いてほしいのか」を考えてみる
「どうしたらいいと思う?」
恋愛相談では、ついそんな聞き方をします。でも、本当に答えがほしいとは限りません。
つらかったことを誰かに話して、「それはしんどかったね」と言ってもらえれば、それだけで少し落ち着くこともあります。
反対に、自分では相手を好きな気持ちが強すぎて判断できないから、「おかしいところがあったら、ちゃんと言ってほしい」と思うこともあるでしょう。
ここがずれたまま相談すると、話した後に妙な疲れが残ったり、悩みがよりこじれたりします。
聞いてほしかっただけなのに、次々と解決策を出された……
冷静な意見がほしかったのに、「あなたは悪くないよ」と励まされるだけだった……
どちらが悪いわけでもありません。欲しかったものが違っただけです。
相談するとき、
「今日は聞いてほしいだけなんだけど」
「ちょっと厳しくてもいいから、率直にどう思うか聞きたい」
と最初に伝えておく。
それだけでも、相談後の心持ちはずいぶん変わります。
恋愛相談は誰にする?相談相手によって違うこと
親しい友達|まず気持ちを聞いてほしいとき
恋愛相談で真っ先に思い浮かぶのは、やはり友達でしょう。
普段の自分を知っていて、これまでの恋愛もある程度分かっている相手なら、いちから全部説明しなくても話が通じます。
つらいとき、ただ聞いてもらえるだけで救われることもあります。
ただ、親しいからこその難しさもあります。
友達はあなたの味方でいてくれる分、あなたを悩ませている相手に腹を立てるかも。「そんな人、やめた方がいいよ」と、少し感情的なアドバイスをくれるかもしれません。
友達への相談は、気持ちを受け止めてもらいたいときには頼りになりますが、完全に中立な意見を聞く場所とは少し違う。
そのくらいに考えておくと、ちょうどよさそうです。
昔からの友人や、生活圏が少し離れた知人|身近すぎない相手に話したいとき
毎日顔を合わせる相手には話しづらくても、少し距離のある友人なら話せることがあります。
昔からの友人、以前の職場で親しかった人、たまに会う知人など。今の恋愛相手と直接つながっていない人なら、相談した内容が日常生活に持ち込まれにくいという安心感があります。
自分のことをある程度知っている。でも、今の人間関係には深く入り込んでいない。
大人の恋愛では、こうした少し距離のある相手の方が話しやすいこともあります。
ただし、久しぶりに連絡していきなり重い相談をするのが気になるなら、「少し聞いてほしいことがあるんだけど、今度時間ある?」くらいから始めてもいいでしょう。
相談は、近い人ほど適しているとは限りません。
職場の人や共通の知人|事情が分かるからこそ慎重に
職場の人を好きになった場合などは、同じ職場の人に相談したくなることがあります。相手のことも周囲の事情も知っているので、説明はしやすいでしょう。
ただ、ここはかなり慎重に考えたいところです。
本人に悪気がなくても、話した内容が別の人へ伝わることはあります。
「○○さんが好き」
「二人でこんなやり取りをした」
という話は、一度広がればなかなか元には戻せません。
職場の人間関係は、恋愛がうまくいっても終わっても続くことがあります。だから相談するときは、あとで周囲に知られて困ることまでは話さないくらいの慎重さを持っておきましょう。
身近ではない第三者|人間関係を気にせず話したいとき
友達には言いづらい。でも、一人で考え続けるのもつらい。そんなときは、自分の日常とは直接つながっていない第三者に話す方法があります。
例えば匿名の相談サービスやチャット相談などですね。身近な人との大きな違いは、相談した翌日に顔を合わせなくてもいいこと。
「こんなことを言ったら、これからどう思われるだろう」と気にせず話せる分、かえって本音が出やすい人もいるでしょう。
一方で、有料サービスなら料金、誰が相談を受けるのかなど、何をどこまで対応しているのかは確認しておきたいところです。
また、第三者だからといって、必ず中立とは限りません。口コミやレビューなども参考にしながら、話しやすさと、信頼できるかどうかを分けて選んだほうがいいでしょう。
AIチャット|まだ人に話すほどではないとき
頭の中がまとまらない。でも、誰かに相談するほどなのかも分からないし、なかなか相談できそうな人もいない……。
そんなとき、AIチャットを使って一度言葉にしてみる方法もあります。
もちろん、AIが相手本人の気持ちを知っているわけではありません。
「相手はあなたを好きです」
「復縁できます」
といったことを事実として判断することもできません。
ただ、悩みを言葉にしていくことで「何が一番気になっているのか」頭の中を整理することはできます。
人に知られず、まず自分の気持ちを言葉にしたい。そんなときの入口として使うなら、役に立つ場面はあります。
ただし、強い不安や心身の不調、安全に関わる問題まで、AIだけで抱え込むのは絶対に避けた方がいいでしょう。
カウンセラーや専門的な相談先|恋愛以外の生活までつらくなっているとき
最初は恋愛の悩みだったのに、いつの間にか生活全体が苦しくなっている。
眠れない、食事が取れない、仕事に集中できない、強い不安が長く続いている……。
そうした状態なら、「この恋をどうするか」より、自分自身の状態を立て直すことを先に考えた方がよい場合があります。
この場合の専門的な支援は、恋愛を成功させるためのものではありません。なぜこれほど苦しくなっているのかを整理し、日常生活を取り戻していくためのものです。
もし、脅迫、監視、強い束縛、性暴力などが関わっている場合も、一般的な恋愛相談とは切り分けて考えた方がいいでしょう。恋愛の行く末より自分自身の心と体の安全が最優先です。
占い(チャット・電話・対面)|身近な人に話しにくいときの相談先
先が見えない恋愛では、
「相手はどう思っているのだろう」
「この先、関係はどうなっていくのだろう」
と、誰かに話を聞いてほしくなることがあります。
そんなときの選択肢の一つが、対面や、電話・チャットで利用できる占いです。
身近な人には話しにくい恋愛でも、普段の人間関係から離れた相手になら話せることがあります。電話やチャットなら、場所を選ばず、周囲にも知られにくいのもメリットです。
また、一人で考えていると同じことばかり頭の中を回ってしまうときに、誰かに状況を説明し、質問を受けながら話していくことで、自分の気持ちが少しずつ見えてくることもあります。
たとえば、「復縁したいと思っていたけれど、本当は、まだ嫌われていないか確かめたかっただけだった」と分かる、といった場合です。
ただ、占いで聞けるのは、あくまで占い師の見立てです。相手の本当の気持ちや、二人の将来を事実として知る方法ではありません。それをどう受け取るかは人それぞれですが、自分だけでは思いつかなかった見方を知ったり、気持ちを整理したりするきっかけとして利用するのであれば、占いも効果的な一つの相談先になります。
「友達には何度も同じ話をしていて、もう話しづらい」
「事情があって、身近な人には相談できない」
そんなときに、身近な人とは違う立場から話を聞いてもらえること自体が、助けになることもあります。
もし相談先として占いに興味があるなら、電話・チャット・メール占いの違いと選び方も参考にしてみてください。話しやすさや料金の仕組みから、自分に合う方法を考えられます。
使う前に知っておきたい注意点
- 料金は、話すほど増えていくことが多いです。 相談時間で料金が決まる仕組みが多く、話しているうちに、予定より長く、高くなることがあります。
- 不安なときほど、繰り返し利用したくなります。 何度も聞いているうちに、費用も、占いへの頼り具合も大きくなります。
- 占い師によって、見立ては違います。 同じ悩みでも、返ってくる話は変わることがあります。
- 不安をあおられたり、高額な鑑定や物品をすすめられたりしたら、その場で決めないでください。 離れて構いません。
利用の前に確認しておくこと
- 料金の仕組み(何分でいくらか、延長した場合の扱い、初回特典の条件)
- 使える金額の上限を、あらかじめ自分で決めておく
- 支払い方法と、解約・退会の方法
- 個人情報の扱い(誰にも言えない恋なら、特に大切です)
- 口コミは参考にしても、広告や紹介目的のものもあるので、それだけで決めない
料金や解約でトラブルになったときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。
なお、強い不安が続く、眠れない、生活に支障が出ているといった場合や、安全に関わる問題がある場合は、占いより先に、前の項目で触れたような専門的な相談先を考えてください。
誰に相談しても、同じ答えにはならない

同じ恋愛の話をしても、返ってくる答えは人によって違います。
ある友達は、「そんな人、やめた方がいいよ」と言う
別の人は、「もう少し様子を見たら」と言う
さらに別の人は、「一度ちゃんと気持ちを伝えた方がいい」と言う
三人に相談して、三つの答えが返ってくることもあります。
でも、それはおかしなことではありません。みんな、自分の経験や価値観を通して話しているからです。
意見そのものだけを見るより、なぜこの人は、そう考えたのだろう?と一度考えてみるとよいかもしれません。
「私がまた傷つくことを心配しているのかもしれない」
「今の生活が崩れることを気にしているのかもしれない」
そうやって受け取れば、誰かの答えにそのまま引っ張られにくくなります。
相談は、誰かに決めてもらうためではなく、自分で決めるための知恵を少し借りるもの。そのくらいの距離でいい場合もあります。
「話したあと」を想像して相談相手を選ぶ
相談相手を選ぶとき、ここはかなり大事です。その人に話したあと、自分は安心していられるだろうかという点です。
頼んでいないのに相手本人へ連絡したりしないか。
普通ならこうするべきと自分の価値観だけを押しつけてこないか
あなたの話より、自分の恋愛経験ばかり語る人ではないか
付き合いが長いから、親しいから、人当たりが良い人だから……、それだけで、相談相手に向いているとは限りません。
一度話してみて、「話す前より苦しくなった」と感じるなら、その人に相談を続ける必要もないでしょう。
安心して話せることと、関係が近いことは別です。むしろ大人の恋愛相談では、この距離感を自分で選べることが大事なのだと思います。
誰にも言えない恋なら「秘密を守ってくれるか」から考える
恋愛には、話しやすいものと、そうではないものがあります。
相手との立場、年齢差、職場での関係、周囲との人間関係……、事情によっては、恋愛そのものより、「このことを知られたくない」という気持ちの方が大きいこともあるでしょう。
そんなとき、無理に身近な人へ話す必要はありません。
まず考えたいのは、その相手が自分の話をどう扱う人なのか、話したあとも秘密を守ってくれるか、自分の代わりに勝手に動かないか……など。
それを考えてからでも遅くありません。
まだ誰かに話す準備ができていないなら、まずは「誰にも言えない恋愛の悩みはどうする?ひとりで抱える前に整理したい6つのこと」も読んでみてください。
恋愛相談で、答えまで決めてもらわなくていい
相談すると、「結局、わたしはどうすればいいの?」と答えまで聞きたくなります。
でも、相談に対するアドバイスがいくらズバリ明確なものだったとしても、それが必ず正解になるわけではない、というのはわかりますよね。恋愛の相談の場合は特にそうです。
恋愛相談をすると、話している途中で「私は別れたいわけじゃなくて安心したかったんだ」とふと気づくことがあります。
あるいは、「復縁したいんじゃなくて、まだ恋愛ができる自分でいたかっただけなんだ」と見えてくることもあるでしょう。
どれも明確な答えではありませんが、そこまで整理できれば、相談した意味はあります。最終的な判断まで他人へ預ける必要はありません。
自分で決められるところまで、頭の中を整理する。恋愛相談は、そのためにするものだと言えるかもしれません。
まとめの言葉|「誰に話すか」より「話したあとどうなりたいか」

恋愛相談には、この人に話せば間違いない、という正解はなかなかありません。
ただ話を聞いてほしい日もあれば、率直な意見がほしい日もあります
身近な友達だから話せることもあれば、身近だからこそ言いづらいこともある
だから相談相手を探すときは、この人に話したあと、自分はどうなっていたいのか……。そこから考えてみてください。
少し気持ちを軽くしたい
頭の中を整理したい
自分では気づかなかった視点がほしい
今後どうするかを考える材料がほしい
求めているものが分かれば、友達、少し距離のある知人、第三者、専門家、匿名相談など、選ぶ相手も変わってきます。
そして、相談したからといって、その人の答えに従う必要はありません。最後にどうするかを決めるのは自分です。
一人で考えていたときには絡まっていた気持ちを、誰かとの会話の中で少しずつほどいていく。恋愛相談の一歩目は、そのくらいの心持ちで始めましょう。

